恋人・職場・友人などにいるちょっと厄介なかまってちゃん。
ウザイから無視してもずっとつきまとわれる!なんて思っている方も多いのではないでしょうか?
しかし、無視することはかまってちゃんにとって逆効果なのです。
かまってちゃんの特徴や心理、そして原因を知ることで上手な対処法が分かります。
かまってちゃんとうまく付き合うために、ぜひ参考にしてみてください。
かまってちゃんとは?
かまってちゃんとは、その名の通り『構って欲しい人』のことを言います。
子供が母親を追うのと同じように『自分を見て!』と言わんばかりにつきまとい主張してくるかまってちゃん。
恋人、職場、学校、友人などどこにでもいるかまってちゃんはとっても厄介で悩まされる人も多いのではないでしょうか。
しかし、かまってちゃんは元からの性格ではなく、環境などによって作られてしまったもの。
一歩間違えると誰もがなってしまう危険があるのです。
まずはかまってちゃんの特徴や心理を読み解き、奥底に隠された真実を知った上で、対処の仕方や注意すべき点を見ていきたいと思います。
あなたは大丈夫?『かまってちゃん』の特徴
うざい!と思われてしまうかまってちゃんの特徴を、恋人・職場・友人を例にあげて紹介していきたいと思います。
自分にも当てはまってしまった方は周囲にかまってちゃん認定を受けている可能性も?!
恋人編:かまってちゃんの特徴
①束縛が激しい
常に自分だけを見ていて欲しいと思う人が多く、とても束縛が激しいのも特徴です。
彼や彼女の前で他人を少し褒めたら自分は否定されたと思い怒り出してしまうこともあります。
一緒にいるときはもちろん離れているときでも自分だけを感じて欲しがります。
②夜中の電話や大量のLINE
夜中に大量のLINEを送ってきたり電話してくるのも特徴です。
特に内容はなく相手の都合も考えずに自分勝手に行動するのです。
かまってちゃんは何よりも自分が大好きなため自分中心に世界は回っていると思っています。
③突然の「会いたい」
電話やLINEと同じで突然会いたいということもあります。
自分がどれだけ愛されているのかを確かめるためにいうことが多いため、絶対に無理な状況であっても関係なく「会いたい」といい困らせます。
④泣き虫
悲劇のヒロインにでもなったかのように意味の分からない内容で泣き出すことがあります。
本当に悲しいというよりも悲しんでいる自分が好きなのです。
⑤察して!が強い
自分中心なため、恋人であれば口に出さなくても何でも分かっているのが当たり前だと勘違いしています。
急に無口になってみたりいじけてみたりすることも多く、全ては相手が自分をどれだけ愛しているのかを確かめているのです。
⑥何度も好きか確認する
相手に評価されることで自分の価値を見いだすことができるかまってちゃんは、常に好きなのかを確認したがります。
どれだけ好きなのか、どんなところが好きなのかを相手から聞くことで自信に繋げているのです。
⑦依存する
相手の色に染まりやすく尽くす人も多いです。
しかし、相手のことを考えてではなく、そんな自分が好きなだけなので行き過ぎた行動となり依存する形になってしまいます。

職場編:かまってちゃんの特徴
①常に体調不良
心配されることで自分の存在価値を見いだすかまってちゃんは、体調不良や辛いことをすぐに口に出します。
また常に注目を浴びていたいので、仕事で成果を出すことよりも手取り早い体調不良を言い訳にするのです。
②「辞めたい」という
必要とされたい欲求が強く「辞めたい」ということにより止めてもらうことを求めます。
実際に辞めていと考えている訳ではなく、「辞めないで」の言葉を待っているのです。
③人のせいにする
自分が大好きな人なので、自分ができない理由は人のせいにします。
自分ができないわけがない、と偏った自信を持っているのも特徴です。
④大変・忙しいアピール
認めて欲しい願望が強いので自分はこんなに頑張っている、努力していることをまわりにアピールします。
そして大変さや忙しさをオーバーにリアクションするのです。

友人編:かまってちゃんの特徴
①頻繁にSNSを更新する
自分に注目して欲しいため、何をしたのか、何を買ったのかなど細かいことを報告したがるのも特徴です。
常に自分のことを知って理解して欲しいと思っています。
②ネガティブな独り言
注目されるため、心配してもらうために意味深なことを言ってみたりつぶやきます。
しかし、「どうしたの?」の言葉を待っているだけなので細かな内容は言いません。
③プロフィールを頻繁に変える
プロフィールを頻繁に変えるのも特徴で、特に自撮り写真を載せます。
自分が大好きなので「自分を見て!」とアピールしているのです。
④自分の話が多い
友達同士で話しているのにも関わらず、どんな話も自分の話に変えてしまいます。
他人のことはどうでもよく、興味があるのは自分のことだけなのも特徴です。
⑤不幸話が多い
自分の生い立ちや過去にあった不幸話を話したがります。
聞いてもらえる人がいないときは、SNSにポエムかのように投稿するのも特徴です。
⑥話がオーバー
普通の話だと流されてしまったりすることも多いことを知っているかまってちゃんは嘘を言ったり話をオーバーにすることがあります。
みんなが驚くような話をすることによって注目してもらいたいのです。
⑦自慢話
自分が大好きなかまってちゃんは自慢話が多いのも特徴です。
凄いね!と褒められることによって自分の価値が上がるので自慢話をして評価されたいのです。
『かまってちゃん』の心理と原因
次はなぜかまってちゃんになってしまうのかを見ていきたいと思います。
そのためには隠された心理と原因を知ることが大事です。
かまってちゃんの特徴から分かる心理は大き分けて3つ
自己肯定感が低い
・相手に評価されることで自分の価値を見いだす
・心配されることで自分の存在価値を見いだす
・自分がどれだけ愛されているのかを確かめる
・相手が自分をどれだけ愛しているのかを確かめている
承認欲求が強い
・悲劇のヒロイン
・認めて欲しい
・必要とされたい
・自分だけを見ていて欲しい
・自分に注目して欲しい
自意識過剰
・自分が大好き
・興味があるのは自分のこと

かまってちゃんの心理の原因はすべて結びついている
かまってちゃんの特徴からわかった3つの心理、自己肯定感が低い・承認欲求が強い・自意識過剰ですが、実は一つに繋がっています。
まず人は自己肯定感が低いことによって承認欲求が強くなります。
そして欲求が満たされないとき、自分を守るために自意識過剰になってしまうのです。
ですから、最初に考えなくてはいけないのは自己肯定感が低くなってしまった原因です。
自己肯定感が低い原因
自己肯定感が低くなってしまう原因の中でもっとも大きいことは『幼少期の家庭環境』にあります。
愛情不足、厳しい家庭、虐待を受けていたなど否定されながら育った場合、自分に自信を持つことができないのです。
子供の頃は特に親から自分のことを感じることが多いです。
そのため親の中に自分の存在が少ないと自分の中でも存在価値が見えにくくなってしまい自己肯定感が低くなってしまいます。
また、学生時代や大人になってからトラウマになってしまうほどの失敗をしてしまうことで自己肯定できなくなってしまうこともあります。
しかし、幼少期に比べると成長してからの原因は早い段階で直すことが可能でしょう。
一番気をつけたい原因を作ってしまう時期は、何でも素直に吸収してしまう幼少期です。
承認欲求が強くなってしまう原因
承認欲求とはかまってちゃんだけではなく誰もが持っている欲求の一つです。
これが強くなってしまう原因はいくつかあります。
まずは自己肯定感が低いことが原因の一つです。
自己肯定感が低いことによって不安や孤独感がとても強くなります。
常に不安や孤独感を感じてしまうことはとても辛いです。
ですから、その不安や孤独感を取り除く方法として自分を褒めて欲しい、必要として欲しいとの思いから承認欲求が強くなってしまうのです。
自己肯定感の低い原因でも書きましたが、自分で存在や価値を見いだすことができなくなってしまっているので誰かに求めてしまうのです。
そしてSNSも承認欲求が強くなってしまう原因の一つです。
今まで悩みもなく育った方でも、SNSに依存してしまうことにより承認欲求が強くなってしまうのです。
SNSには投稿した内容に手軽に『いいね』することのできる機能があります。
不特定多数の人に自分を知ってもらうことができるSNSに投稿し、『いいね』されたことが快感につながりもっと認めて欲しい!もっと知ってほしい!と思ってしまいます。
この『いいね』機能を自分の価値と捉えてしまうことにより承認欲求が強くなってしまうのです。
自意識過剰の原因
最後は自意識過剰になってしまう原因です。
これは承認欲求から繋がることが多いです。
他人に認めてもらいたい、評価されたいと思うがあまり、自分が他人にどう思われているのか過剰に意識してしまうのです。
そして承認欲求が強くなったしまった原因の中に自己肯定感低いことがあった場合、特に自分自信で自分を評価できないので自分をよく見てもらいたいと強く思うことで自意識過剰になります。
かまってちゃんを変えることはできない。無視は逆効果!
3つの結びつく原因からも分かるように、かまってちゃんになってしまった原因はとても深いのです。
ですから、どんなにウザイ・厄介と思ったとしてもかまってちゃんを変えることは不可能に近いです。
そして、注意が必要なのは無視をしてしまうこと。
無視することはかまってちゃんにとって逆効果となります。
なぜかというと無視するということは、かまってちゃんが作られてしまった原因と同じことをしてしまうことになるからです。
かまってちゃんを変えるのではなく、うまく対処することによってうまく付き合うことができるようになります。
かまってちゃんの対処法!
かまってちゃんの対処法として効果的なのは原因となったことを肯定してあげることです。
①否定はしない
②褒める
③存在を認める
気をつけたいのが全て『適度に行う』ことです。
原因を解決してあげられるわけではないので、この3つのことを行うことでかまってちゃんの気持ちを安定させる気持ちでいてください。
そしてかまってちゃんを相手にすることが苦痛になってしまっては意味がありません。
そんな時は、適度にスルーしてみたり離れてみると良いでしょう。
まとめ
かまってちゃん根が深く、決して変えることができないですが、心理や原因を理解すると扱いずらい人ではありません。
かまってちゃんは認めてほしい気持ちが強いですが、良い方向に向かえば認めてもらうために努力ができる人でもあります。
きちんとした対処を行うことで、ウザイ・厄介な人ではなく頼り甲斐のある存在へと変えることができます。
誰にでも欠点はあります。
かまってちゃんとうまく付き合う方法を身に着けることで、あなた自身も成長することができます。
