煽り運転が社会問題となっていますが、なぜ人は煽り運転してしまうのでしょうか。
ドラマ化された大人気マンガ『死役所』14巻にも煽り運転をし関係ない人まで巻き込み、事故死してしまった話が出てきました。
危険な煽り運転をする人の特徴とは?
また危険な行動を止めずに同調してしまうわけとは?
トラブルに巻き込まれないためにも、危険行為の背景にはどんな心理が働いているのかご紹介していきます。
危険行為『煽り運転』2人に1人が経験あり
社会問題のひとつでもある『煽り運転』は2人に1人が経験しているほど身近なトラブルでもあります。
マンガ死役所でも、その危険な行為によって無関係の人が巻き込まれ亡くなってしまうお話が出てきましたね。
実際も被害者は煽り運転によって大きな不安や恐怖を感じています。
危険行為『煽り運転』の被害
経験したことも多い『煽り運転』の内容はどういったものなのかをみていきます。
80%以上が後方からの接近による被害。
しかし被害のきっかけは、車線変更や追い越した後などもありますが思い当たる行動がないことが多いのです。
ではなぜ煽られてしまうのでしょうか。
それは煽る人の深層心理から見えてきます。
マンガ『死役所』で学ぶ!煽る人の特徴と心理
2人に1人が経験している煽り運転ですが、考えてみるとそれだけ煽る行為をする人が多いということが分かります。
被害やトラブルに巻き込まれないためにも煽る人の特徴と心理を理解していきましょう。
煽る人の特徴
まずはどんな性格や特徴を持っている人が煽り行為をするのかをみていきます。
せっかちで落ち着きがない
せっかちなため、じっとしていることが苦手で待つことができません。
そのため集中することができないので単純作業やじっくり取り組むことができません。
気持ちも安定せず落ち着きがないため常にイライラしたりします。
過剰な刺激を求める
楽しいこと刺激的なことが好きな人。
楽しいことや刺激的なことは人生において大切なことではありますが、そればかり追求していくと過剰な刺激を求めます。
しかし過剰な刺激は日常にはないので自分で作り出してしまいます。
負けず嫌いで気が強い
物事において勝敗をつけたがり勝つことに重点をおいています。
プライドもあり気が強い人は自分を否定せず相手を攻める傾向にあります。
そのため相手に合わせることは自分が負け、否定されたと感じます。
短気で怒りっぽい
短気で怒りっぽいのも特徴です。
普通なら我慢できるようなちょっとしたことにも腹を立てて怒ります。
考えてから行動するのではなく、すぐ行動に繋がってしまう人ためイライラしているときは危険です。
煽る人の心理
特徴があったとしてもすべての人が煽りに繋がるわけではありません。
そこには他人には分からない深層心理が関係してきます。
承認欲求が満たされない
自分自身を作り出すことができず、他人の評価で自分をみます。
そのため理解してほしい、認めてほしい気持ちが強く出てきます。
しかしその欲求が満たされないことで自分をアピールします。
自己肯定感が低い
自分の存在価値を見いだすことができず、他人に注目してもらうことで自分の存在を確認します。
褒められることによって自己肯定感も高くなりますが、褒められることが少ないとマイナスの注目でも認められていると勘違いしてしまい自分勝手な行動で気持ちを満たすようになります。
コンプレックス
コンプレックスがあっても認めることができず、他人を蹴落としたり見下すことによってコンプレックスをカバーします。
特徴としてあげた気が強い性格を掘り下げていくと実際は気が小さく不安を抱いていることが多いのです。
『同調行動』の心理
煽る人の特徴や心理をみてきましたが、一番に言えることは人に認めてほしい気持ちが強いのです。
ここで問題なのが、認めてほしいを満たし煽り行為を加速させてしまうこと。
それは『同調』です。
周囲の意見に合わせて行動する同調は円滑に物事を進めるために良いことも多いですが、間違った行為に同調することはとても危険です。
同調行動のメリット・デメリットを理解して正しく行動していかなければいけません。
同調行動のメリット
安心感
人に同調することで、みんなと同じだと安心感が得られます。
1人では不安なことも誰かと一緒にすることで不安が小さくなるのです。
また人と違うことをするのは勇気がいることですが、同じ行動をすることで価値観を共有し居場所を作り出せます。
人に好かれる
人は考えや価値観が異なる場合なかなか認めることができませんが、自分と同じ考えの人には好意的になります。
共通の趣味を持つと仲良くなれるのと同じです。
実際に同じならば同士ですが、合わせるのが同調行動。
しかし相手からしてみれば同じですので好かれやすくなります。
集団生活では溶け込みやすい
学校生活や社会では集団行動をすることが多いです。
その中でいきなり自分の意見をはっきり言うよりも、周りに同調することで溶け込みやすくなります。
同調行動のデメリット
個性がなくなる
人の意見に左右されすぎると自分自身の個性がなくなってしまいます。
自分の考えが分からなくなってしまうと1人になった時、大きな不安や孤独感を感じてしまいます。
ストレスになる
自分の意見を隠し相手に同調することでストレスがたまりやすくなります。
好きでもないことをしたり食べたりすることは思っている以上に大変なことなのです。
しかし、本音を話すことができないとストレスを解消するのも難しくなってきてしまい悪循環になってしまいます。
同調行動は思わぬトラブルになりやすい
同調行動のメリット・デメリットを見てきましたが、どんな心理から同調するにしても実際に行動しているのは自分自身です。
ですから一番危険なのは、間違ったことにまで同調してしまうこと。
本当の意見は違ったとしても口に出したことや行動したことが事実になるのです。
ですから、「したくないけど・・」「やりたくないけど」と思っていたとしても同調してしまったことで思わぬトラブルに発展してしまうことがあります。
トラブルの例で分かりやすいのがマンガ『死役所』14巻の『無自覚』の回です。
煽り運転する人と好かれたい人。
この2人が重なったことで大きな事故になり無関係の人まで被害にあってしまったのです。
好かれたいがために間違った行動に同調している本人は自分はそんなつもりではなかったと話します。
しかしこの同調が結果的に本人の意見として周りからは見られます。
この話を見ても分かりますが場面によっては煽る人と同じように同調することも危険なのです。
まとめ
社会問題である煽り運転。
しかし煽る人の特徴や心理から見てもやめさせることはとても難しいことでもあります。
ですからまずは同調する人を正していく必要があるのです。
間違った行為に同調することはとても危険な行為です。
運転だけでなく、ネット社会でも人に見られないからと煽るような人もいます。
同調する人は軽い気持ちで行うことも多いですが安易な同調は大きな事件となり人の命までも奪ってしまうことがあることを理解して欲しいです。